マラセチア外耳炎って聞いたことありますか?
我が家の柴犬あなごさんが昨日から耳をよく掻いているのでなかをのぞいてみると、赤く炎症を起こしている感じが。。。
黒い耳垢もついているので急きょ病院へ連れていくとマラセチア性外耳炎と診断されました。
今日はこのマラセチア性外耳炎の症状・治療・費用についてご紹介します。
犬のマラセチア性外耳炎
マラセチアとは
マラセチアは酵母様真菌(カビ)で、犬の皮膚に存在する常在菌です。常在菌とは常に皮膚上に存在している菌で、健康な皮膚では悪さをしない菌のことです。この常在菌のマラセチアが何らかの理由で異常に増えると炎症をおこします。
ワンちゃんに食物アレルギーやアトピーなど皮膚疾患があったり、甲状腺機能低下症、クッシング病などの内分泌疾患がある子はかかりやすいと先生が言っていました。
免疫力が落ちたり、皮膚の状態変化によって皮脂の分泌が多くなると皮脂分を好むマラセチアが増殖すると言われています。そのため皮脂のたまりやすい脇、おなか、指の間、耳、口回り、お尻で症状が出やすくなっています。
あなごはアレルギーがあって皮膚症状が出やすい体質です。すぐに体を掻いたり舐めてしまうのでマラセチアが異常に増殖しやすいんですね...
犬の外耳炎の症状
- 耳を痒がる
- 耳が赤い
- 頭を振る
- 耳がにおう
- 耳だれ、茶色~黒っぽい耳垢
- 耳が腫れる
あなごさんも耳を痒がり、耳が赤く、黒っぽい耳垢がついていたことで気づきました。
犬のマラセチア性外耳炎の治療
- 顕微鏡で菌体や耳垢の状態を確認
- 耳の洗浄
- 点耳薬の処方
最初に耳垢を少し採取して、顕微鏡でみてくれました。マラセチアに感染した皮膚や耳アカはダルマのような特徴的な形をしているのですぐに分かるんだそう。
先生:「マラセチアだねー。これから耳をきれいに洗浄するよ。」
マラセチア性外耳炎と診断され、すぐに耳の洗浄をしました。外で待っていたのでどんな洗浄したのか分かりませんが、戻ってくると黒い耳垢がとれすっきりきれいになっていました。
あなごはおとなしいので(外だと)、看護師さんにとってもいい子だとほめられました~(*´▽`*)
今回処方されたのはウェルメイト。症状が強い場合には飲み薬も処方されることがあるそうです。
使い方:1日1回、2~3滴を耳にたらし、揉みこむ。
成分:オフロキサシン、ケトコナゾール、トリアムシノロンアセトアニド。
抗菌剤、抗真菌剤、ステロイドです。
有効菌種:本剤に感受性の次の菌種
スタフィロコッカス属、コリネバクテリウム属、ストレプトコッカス属、シュードモナス属、プロテウス・ミラビリス、マラセチア・パチデルマチス、皮膚糸状菌適応症 : 犬;細菌性および真菌性外耳炎
動物用ウェルメイト詳細情報
1週間後に再診となりました。
マラセチア外耳炎にかかった治療費
- 再診料:500円
- 耳垢検査:1,500円
- 耳処置:1,000円
- 点耳薬:2,000円
消費税入れて5,400円のお支払い。動物病院って10,000円いかないと安く感じてしまうから不思議です...。あなごさんは50%負担の保険に入っているので、後日まとめて請求します。
犬のマラセチア外耳炎のまとめ
費用は検査、処置を考えると妥当かな、と思います。
お薬は少し高いですが、抗菌剤、抗真菌剤、ストロイドの3成分が入っているので仕方ないですね。
あなごさんの様子は、耳の掃除をしてもらったからか耳を掻く様子が激減しました。
まだ治ったわけではないので、長引かないようにしっかりと薬を塗布したいと思います!!
今後の治療についても報告しますね。
https://www.anagofamily.com/entry/2018-09-14-anago-gaijienchiryou