【犬のアレルギー性皮膚炎】あなごが受けた検査と除去食療法について

柴犬が足で耳をかいて痒がっている写真

我が家の愛犬はアレルギー性皮膚炎のため現在除去食を食べています。除去食を食べてはいますが、検査をしてもアレルゲンが特定できなかったため環境要因なのか食物要因なのかハッキリとは分かっていません。

アレルゲンは特定には至りませんでしたが、食事療法で症状が落ち着いてきたので今日はこれまでに受けた検査と現在与えているフードをご紹介したいと思います。

アレルギー性皮膚炎の症状:目のまわり、四肢の脱毛

目の周りの毛が抜けた愛犬の写真

上の写真はうちにきて1か月、月齢6か月のころです。鼻さきが赤く、目のまわりが脱毛しているのがわかりますか?一緒に生活するようになってから体を掻いていることが多い、前足をずっと噛んだり舐めたりしていることに気づきました。

ケージに体をこすりつけてしまうほどかゆいようで、すぐに病院へ行き原因を調べることにしました。

アレルギー性皮膚炎の診療の流れ

アレルギー以外の原因を除外するための皮膚検査

問診:いつから症状があるか、今与えている食事の内容、生活(室内外、散歩状況など)、一緒に生活している犬も症状があるかなどの問診がありました。発症した月齢や脱毛の範囲からすると食物アレルギーが一番考えられるとのことでしたが、その他の原因を除外するために下記に紹介する検査も行いました。

視診:脱毛の状態、皮膚がベタベタしているか、カサカサしているか、湿疹はないか、ノミなどがいないかを先生が詳しく見てくれます。あなごさんは湿疹はなく、皮膚はカサカサタイプ、ノミはいないとのことでした。

スタンプ検査 :病変部にスライドグラスを押し付けて顕微鏡で観察します。この検査でもあなごさんはなにも見つかりませんでした。細菌やマラセチアの感染がわかるそうです。

皮膚そうは検査:皮膚の一部を削り取って顕微鏡で観察し、皮膚表面ではなく内部に入り込んでいる寄生虫がいないか検査します。あなごさんはこの検査を2回受けたことがあります。1回目は暴れると検査できないとのことで去勢手術の際に麻酔が効いている状態で行い、2回目は症状がひどくなり専門医のいる病院へ転院した際に検査をしてもらいました。

除去食療法

細菌や寄生虫の感染はなかったため、除去食を試すことになりました。

食物アレルギーが疑われる場合これまでに食べていたフードやおやつをやめ、アレルギーが疑われる食材を含まないフード(除去食)へ変更します。除去食を2か月間ほど与え、症状が落ち着いたら以前に食べていたフードにアレルゲンが含まれるということになります。症状が落ち着いている状態から今度はアレルゲンと疑われる食材を1種類づつ与えて、症状がでればその食材がアレルゲンと特定できるそうです。

あなごさんが最初に先生に勧められたのがロイヤルカナンのセレクトプロテイン ダック&タピオカでした。

食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬のために

犬用 セレクトプロテイン(ダック&タピオカ)は、食物アレルギーによる皮膚疾患および消化器疾患の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。この食事は、食物アレルギーの原因となりにくく、また消化性の高いタンパク源(ダック)および炭水化物源(タピオカ)を使用しています。

 

ロイヤルカナン 犬用 セレクトプロテイン (ダック&タピオカ) ドライ3kg

こちらはた食物不耐症の原因としてを知られる乳糖を使っていませんので、消化器症状のあるワンちゃんにおススメだそうです。

セレクトプロテインに変更してから、他のフードやおやつも一切あげずがんばりました。最初の数か月ほどは劇的に改善とはいかないものの落ち着いているように見えて安心していましたが、春以降症状が悪化し再度食事変更となりました。

変更後の食事はロイヤルカナン アミノペプチドフォーミュラ。先生曰く、これが一番アレルゲンを含まない食事とのことです。

食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬のために

犬用 アミノペプチド フォーミュラは、食物アレルギーによる皮膚疾患および消化器疾患の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。この食事の窒素源はアミノ酸およびオリゴペプチドで構成されており、炭水化物源としてコーンスターチを使用しています。

ロイヤルカナン 療法食 犬用 アミノペプチド フォーミュラ ドライ 3kg

こちらを食べ始めて2か月になり、症状はだいぶ落ち着て脱毛していた部分にも被毛がはえてきました。食事で症状が落ち着くので何かしら食物アレルギーはありそうとのことですが、現在症状の皮膚状態が割といいのでアレルゲンを疑う食材を1つずつ足していく負荷はしない方向になりました。

アレルギー検査

除去食療法と並行して行ったのが、アレルギー検査です。

被毛で行うこともできる検査ですが、血液で検査した方が精度が高いとのことで血液での検査を選びました。アレルギー検査にはアレルゲン特異的IgE定量検査とリンパ球反応検査があり、食物アレルギーを疑う場合は両方の検査をした方が良いようです。

あなごの検査結果

愛犬のアレルギー検査結果。すべて陰性に〇がある

写真はIgE検査の結果ですが、食物も環境要因も検査項目すべてで陰性でした。

アレルギー検査費用と保険

血液検査で4万円ほどの支払いでした。項目を増やすともっと費用も高くなります。あなごさんはこの時皮膚炎の症状がでていたため、保険適用になりました。これが念のために調べたい、など症状が特にないと検診のような扱いになり保険が出ない場合があるようです。価格は高かったですがあなごさんはこのとき100%プランに加入していたので負担ゼロでした。(保険って必要ですね。。。)

今後の治療と自宅での対策

先生によるとアレルギー検査をしても結果が陽性ででない子も多く、逆に陽性で引っかかっても症状が全くでない子もいるとのことでした。また、検査をするタイミング(症状が強く出ている、落ち着いている)によっても結果が異なるそうです。

あなごさんの場合食事を変更すると改善傾向はみられますが、症状が悪化する時期もあり食物アレルギーだけでなく環境要因もありそうとのこと。。。アレルゲンは特定できませんでしたが、現状は落ち着いているのでこのまま除去食を継続し症状がでたらその都度対処療法を行っていくことになりました。

また、環境要因も考えられるのでこまめな掃除、ケージ内の布製品を頻繁に新しいものへ替える、散歩の際には洋服をきて自宅に帰ったら体を拭くという対応をしています。

さいごに

皮膚疾患の原因は1つではないことも多く特定できないことも多いそうです。我が家の愛犬の場合も検査ではアレルゲンを特定できませんでしたが、アレルギー検査は必要な検査だと思っています。機会があればもう一度検査をしてみようと思います。

動物は辛さを話すことができませんので、飼い主の私たちが気を付けて症状を見逃さないようにしてあげたいですね。

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