愛犬の体脂肪率って気にしたことありますか?
室内で飼う家庭が多くなった今、犬の肥満も増加していると言われています。一緒にいる時間が長い分ついついオヤツをあげてしまったり、人間のご飯をあげてしまいがち。人と同様肥満になると病気にかかりやすくなるのでしっかり管理したいところですが、犬は犬種による体格のばらつき、個体差が大きいため肥満度が分かりにくいんです。
そんな犬の肥満度を客観的に評価できるというのが体脂肪率の測定だそうです。早速我が家の愛犬2匹も体脂肪を測定してきたので、ご紹介します。
犬の体脂肪測定
🐾ヘルスラボ犬用体脂肪計とは
ヘルスラボ犬用体脂肪計は人用の体脂肪計メーカーの大和製衡と花王が共同開発した犬用の体脂肪計です。
従来、愛犬の肥満度を簡便かつ客観的に評価する方法はありませんでした。
たとえば犬種別の標準体重は、同じ犬種であっても個体差による違いが大きいことから、大まかな目安にしかなりませんでした。また、外観や触診で判断する方法は、評価する人によって違いが出るといった問題がありました。
家庭犬の肥満が増加していると言われているなか、まずはその実態をきちんと把握する必要があると考え、私たち花王は大和製衡株式会社と共同で「ヘルスラボ犬用体脂肪計」を開発し、愛犬の肥満度を簡便かつ客観的に評価する方法を確立しました。
この犬用体脂肪計を用いて、獣医師の先生方と共同で、全国の家庭犬を対象に測定調査を行った結果、
(1) 年齢とともに体脂肪率が上昇すること、
(2) オスよりもメスの方が体脂肪率が高いこと、
(3) オスもメスも去勢・避妊手術によって体脂肪率が上昇すること、などが明らかとなりました。花王へルズラボ
画像引用:花王ヘルスラボ
人用の体脂肪計と同じ原理の生体インピーダンス法という方法で測定するそう。電極をワンちゃんの背中にけて押し当てているだけなので痛みはありません。
🐾体脂肪率測定方法
測定方法はとても簡単で、2,3分で終わります。
- 背中に消毒用エタノールを塗布
- 被毛をかき分けて皮膚を露出する
- 機器の電極をあてて生体の電気抵抗を測定する
我が家のあなご(柴犬)とうなぎ(チワワ)も背中の毛をかき分けて機器をあててもらいました。痛くはないようですが、2匹ともとっても緊張した顔をしてました。
🐾体脂肪率測定結果
豆柴:あなご
あなごはがっしりタイプの豆柴の男の子です。太っている印象はあまりないのですが、30%という結果。去勢をしている男の子は29%までが適正とのことで1%オーバーしてます。。。あなごさんは測定時に動いてしまい、うまく測れなかったんですよね(機器を警戒して逃げてました)。先生が触った印象ではもう少し低いと思う、とのことで適正にチェックが入っています。
チワワ:うなぎ
うなぎは小柄なチワワの女の子です。食欲旺盛ですが、20%でした。獣医師いわく、やせぎみのところですが体が小柄で足が弱いので、体重を増やすと足に負担がかかるためこのくらいの体重がちょうどいいでしょう、とのことでした。
ヘルスラボ犬用体脂肪計は動物病院のみの取り扱いで、通常の販売はありません。測定部位や、測定結果の解釈に獣医学的な知識が必要なためなんだそう。我が家の2匹も体脂肪率だけでいうとぽっちゃりとやせぎみですが、獣医師が総合的に判断して結果を出してくれました。
体脂肪率測定動物病院リスト:花王ヘルスラボ
犬の理想体型
今後も動物病院へ行った際には体脂肪率も測定してもらおうと思いますが、普段の生活のなかではボディコンディションスコア(BCS)を用いて体型をチェックしていくと愛犬の体型変化により早く気づけます。
ボディコンディションスコア(BCS)
環境省のサイトから引用した画像です。
長毛種では毛の中に手を入れて判断するようにしましょう。難しい場合は初回獣医さんに腰のくびれ、肋骨のさわり方を聞いておくと今後のチェックに役立ちますよ。
BCSのチェック手順
- 体の横からみて体のくびれを確認
- 体の真上からみて腰のくびれをチェック
- 肋骨の部分をなでて骨の突起が感じられるか確認
- ウエスト部分をさわってくびれ具合を確認
- 腰骨がどれくらい浮き出ているか確認
BCS3に当てはまれば理想的な体型です。
ダイエットや食餌の制限は獣医師の判断で行いましょう。BCSスコアもあくまでも目安なので総合的な判断は獣医師になりますが、毎日愛犬の体をチェックすることで体型変化に気づきやすくなります。
まとめ
今日は犬の体脂肪率測定についてご紹介しました。ヘルスラボ犬用体脂肪計を設置している動物病院も多いのでぜひ近くの病院がないか花王ヘルスラボより探してみてください。
犬も人と同じように肥満になると病気になるリスクが高まります。愛犬に健康で長生きしてもらうためにも体脂肪率の測定やBCSのチェックを定期的に行い、理想体型に近づけるよう飼い主さんが気を付けてあげましょう。