子供の感覚過敏|感覚過敏とうまく付き合うポイント5つ

子供の感覚過敏

発達グレーゾーンの長女には感覚過敏があって、特に触覚が敏感です。身に着ける洋服はもちろん、砂や泥、クリームの感触、自分の髪の毛にもイライラしてしまいます。

もちろん、発達に不安のある子すべてに感覚過敏があるわけでもありませんし、感覚過敏があるからといって発達に不安があるというわけでもありません。ただ、発達に凹凸のある子どものなかには感覚過敏を持っている子が多くいると言われています。

「我慢させていればそのうち慣れる。我慢が足りない。」と人から言われることも多くありました。

娘が感じていることは我慢がどうこういう問題じゃないと思う。

「嫌なことに慣れる」というより、「大丈夫なことを知る」ことが大事で、受け入れられないことは折り合いをつけられる部分を見つけるが必要だと感じています。

私が娘の感覚過敏と10年付き合って、大切だと感じている5つのポイントがこちら。

  1. 苦手なものが何か理解する
  2. 苦手なものとうまく付き合う方法を知る
  3. 苦手なものを回避する方法を学ぶ
  4. 苦手、と思っていることが思い込みのことも→体験を通して大丈夫なことを学ぶ
  5. 感覚統合療法を行う

今日はこのうち①~④の対応についてご紹介します。感覚統合療法については療育内容になるので、また別の記事にしたいと思います。

娘も成長とともに自分の感覚過敏とうまく付き合えるようになってきて、パニックを起こすことはほとんどありません。まだまだ苦手なものは多いですが、折り合いをつけることで生活面での困りごとはかなり減ってきていますよ。

娘の感覚過敏(聴覚・視覚・味覚・嗅覚・触覚)

感覚過敏は、感覚(聴覚・視覚・味覚・嗅覚・触覚)が特定、または複数の領域で過敏に反応し通常の生活で不便に感じることが症状です。

娘の感覚過敏もいくつもあります。嗅覚や聴覚....。一番敏感なのが皮膚の感覚です。
肌に触れるものすべてに敏感で、生活にも支障が出ていました

娘の聴覚過敏:音に敏感で人が多いところが苦手

大きな音が苦手:花火でパニックを起こしたことがあります。

ざわざわした場所が苦手:大きな音でなくてもいろんな音のするざわざわしたところが苦手です。そういう場所では私の声も届かず、支持が入りにくい状態になります。

娘の視覚過敏:鮮やかな色、文字が苦手

原色が苦手:色が鮮やかなものが苦手で、娘の服はほとんど単色で黒や白といった配色です。

文字が読むことが苦手:教科書の段落が変わると文字が追えず、どこまで進んでいるか分からなくなる、文字を読むことで疲れてしまいます。

 

娘の味覚過敏:偏食があって食事にこだわりがある

□味覚に敏感:味に敏感で同じ料理であっても、調味料や使っている具材などによって食べられる、食べられないがあります。

□好き嫌いが激しい:娘の場合は白米ばかり食べる特徴があり、おかずより白米です。また、ご飯になにか混ざっているのが苦手で、炊き込みご飯などが食べられません。

娘の嗅覚過敏:においが気になって入れない場所がある

周りのにおいに敏感:動物園、公共のトイレ、臭いニオイではなくても特定の匂いに敏感で入れない場所があります。例えば、進学先で学校見学をした際、設備や立地はとても気に入ったのに学校のにおいが嫌、といったことがあります。私にはよくわからない部分ですが、きっと本人には耐えられない状態で、あきらめました。

娘の触覚過敏:服や靴下など着られないものが多い

娘の感覚過敏の中でも一番苦労しているのが、触覚過敏です。
洋服は着られないものが多い:靴下、下着、襟付きの服、セーター、体にフィットする服、長靴、サンダル、帽子、スカートのひらひらが苦手、などなど....。

触れた感覚が敏感:砂やべとべとするものなど、手につく感覚が過敏でとても嫌がります。

着るものも限られていましたし、感覚過敏から不快感を訴えてパニックにつながることも多くて対応に悩んでいました。毎回着替えは1時間以上かかっていました。

いろんなものに敏感で本人も疲れてしまうことが多く、ちょっとした買い物でも疲れた疲れた、と言います。体のバランスをとることも苦手で、ブランコに乗れるようになるのに連取を繰り返しました。

感覚過敏の子供と接する際に大切なポイント

自分の苦手なものを理解する

何が大丈夫で何がダメか理解するために、娘の嫌がるものを書き出していました。まだ自分で何が嫌かうまく説明できる年齢ではなかったので、どういったとき癇癪をおこしやすいか、イライラしている様子なのかを観察しました。

年齢が小さい時はまわりが子どもの行動から何に対して不安や嫌悪感を感じているか推測してあげる必要があると思います。

苦手なものが分かっていればそれを避けてあげればいいので、イライラを減らすことが出来ます。

たとえば靴下。最初は靴下自体ダメなんだと思っていました。でも見ていくうちに大丈夫な靴下があることに気づきました。

感覚過敏の娘が履ける靴下と履けない靴下

左のすみっこぐらしの靴下はどうしても娘がほしいと言って5枚セットを買ったものですが履けません。下の娘が履いています。本人が気に入ったものでも履けないものがたくさんあります。

靴下を裏返すと、

感覚過敏の娘が履ける靴下の裏側

履ける靴下の裏側です。縫い目の切り替えが足の甲ちかくにあります。

感覚過敏の娘が履けない靴下の裏側

気に入っているけど履けない靴下の裏側です。切り替えがつま先にあります。

娘の場合、靴下は縫い目と長さが重要。足首のゴムも種類によっては嫌がりますが、縫い目が一番気になるようです。娘はつま先>足裏>かかとの順で敏感です。

このすみっこぐらしの靴下は履けないだろうな、と思っていましたが買いました。でも履けない、できない、を最初から決めつけずに何回もチャレンジしてみてます。無理に履かせるのではなくて、本人の希望で履ける日がくるかもしれませんから。

苦手に感じるものの傾向が分かると、事前に避ける準備もできてだいぶ楽になります。

苦手なものとうまく付き合う方法を知る

学校行事などでどうしても着たくない洋服を着なければいけない時があります。そういったとき、中にうすくて肌触りのいい肌着を1枚たり、必要な時だけ着替える、などの対応をするようにしています。スカートのひらひらが気になるときは中にスパッツを履いたりしています。

自分のなかで折り合いがつけられるポイントを探していくことになります。

子どもも成長に伴って、周りの目を気にしたり、みんなと同じようにしたい、という気持ちが出てきます。子どもと相談しながらこれだったら大丈夫、というところを探して問題を回避できるようにしています。

苦手なものを回避する方法を学ぶ

これは洋服のタグを切ったり上からもう一枚布をあてて縫っておくなどの対応で、苦手なものを先に取り除いてあげることです。

毎回タグを上から布でカバーするのも結構大変なんですが、この手間で着れるか着れないかが変わってきます。最近は症状が落ち着いているので、タグも角を周りを丸く切ってあげるだけで着れるようになってきました。

ただ、タグの素材によってはいまだにダメなものもあって、最近は見た目も気にするようになってきたので(10歳の女の子なので)、タグ部分をほどいて取り外して再度縫ったりで対応しています。

洋服や靴下、肌着もシームレス(縫い目のないもの)が売っています。少し割高だったりしますが、そういった商品を取り入れるのもいいと思います。

娘も10歳になり、女性用の下着をつけるようになりました。胸下の締め付け感がダメで色々探してシームレス、きりっぱなしのものは着れています。

小学生の女の子の後ろ姿
感覚過敏の子供/娘のファーストブラ選び

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↓こういった切りっぱなし、シームレスと書いてある商品を選ぶと割と着れてます。

苦手と思っていることが思い込みかも→体験を通して大丈夫なことを学ぶ

苦手なことを我慢させることではありません。嫌だ、と感じることも思いこみの可能性があります。体験をさせて、嫌な記憶を→大丈夫に切り替えます。

例えば、娘は襟付きの服が苦手でした。いくら苦しくないようにボタンを開けていたとしても、着苦しかった記憶があって「苦しいから嫌!!」と襟付きの服は絶対に着れなかったんです。

私がやってみたことはもともと着ていた襟なしの服に襟をつけてみることです。小さいころは無理して着せる必要はないけれどこの先、制服や正装をする際に襟付きの服が着れないと色々と大変かな、と思ったのがきっかけです。

感覚過敏の娘が苦手な襟をトレーナーに取り付ける

もとは何の飾りもないトレーナーです。装飾、ボタンがついているものも苦手だったので無地のトレーナーをよく着ていました。着慣れているトレーナーに襟を縫い付けている様子です。上の写真はダイソーで売っていたひざ掛けの角を切り取って襟にしてみました。

無地のトレーナーに襟を取り付けた様子

装飾が苦手だったので、ボタンもつけてみました。もともと着ていたトレーナーなので首回り、肌触りも変わりありません。取り付けている過程を娘も見ていました。

トレーナーを着た娘

襟が見えないですけど(笑)出来上がった後、「娘ちゃんに似合いそう!!見せてー!!」とお願いしてみたら、快く着てくれました(*´▽`*)ポーズもとってくれ、お気に入りの洋服になりました。

トレーナーに襟をつけたもの

無理強いすることなく、大丈夫なことを少しづつ教えていきます。上の写真はタグが付いていますが、娘はこの種類のタグは大丈夫でした。タグも種類によるんです。

嫌だ!!という記憶を変えてあげるといいと思います。

いまでは襟付きボタンのブラウスも問題なく着れるようになりました。こういった経験を通して不安や嫌悪感を取り除いていく過程は洋服だけではありません。

娘は泥や砂に触れることをすごく嫌がってました。乾いた砂ならまだなんとか。水が混ざったらもう触れない...

田植え体験に何回も連れて行きました。無理に誘うわけでなく、最初は田んぼの外から私たちがギャーギャー言って「気持ちわるーい」と言っている姿を見ていました。

感覚過敏の娘が田植え体験をする様子

田んぼに入らないのに行きたい、という娘。実は田植え体験のあとにはこのお米のおにぎりがもらえて、それをみんなで食べるのが楽しかったようです。少しずつですが、興味を持つようになり3年目には田んぼに入れました!!

田んぼから切り上げるタイミングは娘がもう出たい、と言ったタイミングです。我慢させるのではなくいい経験としておきかえることが大事で、最初は我慢は必要ないと思うんです。

嫌だと感じることもプラスの経験でカバーできることもあります。無理強いをせず少しずつ、慣らしてあげましょう。

感覚過敏の子供と接するときに大切なことまとめ

今日は娘の触覚過敏と10年付き合って大切かな、と感じたポイントをまとめました。

感覚過敏のない私には最初、娘が服を切れない、靴が履けないことも理解できなかったんです。でも娘の様子を傍で見て来て、1番つらいのは本人で我慢させることが解決にならないことを知りました。

大切だと感じることは、

  1. 苦手なものが何か理解する
  2. 苦手なものとうまく付き合う方法を知る
  3. 苦手なものを回避する方法を学ぶ
  4. 苦手、と思っていることが思い込みのことも→体験を通して大丈夫なことを学ぶ
  5. 感覚統合療法を行う

です。感覚統合療法については長くなってしまうので、別記事にしたいと思います。

お子さんの感覚過敏で悩んでいる親御さん、毎日お疲れ様です。毎日毎日、着替えのたびに苦労していると思います。でも、今日まで着れないものもきっと少しずつ着れるようになります。

子供の感覚過敏で悩んでいる方に少しでも参考になると嬉しいです。

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